こんにちは!研究開発部の中川です。
今回はCFRPの種類についてご説明したいと思います。
CFRPとはCarbon Fiber Reinforced Plasticsの略となっており、「炭素繊維強化樹脂」となります。
使用する樹脂は大きく2種類ありまして、熱硬化性樹脂すなわち加熱して固まる接着剤をベースとしたものと、熱可塑性樹脂すなわち加熱すると柔らかくなる接着剤(一般的なプラスチック)をベースとしたものがあります。区別のために前者は「CFRP」、後者は「CFRTP」と呼ばれます。
(CFRTPのTはThermoの略称)
また、使用している炭素繊維自体も「PAN系」「ピッチ系」の2種類があります。
一般的に「CFRP」と呼ばれるものは大抵がPAN系繊維を用いており、強度部材などに用いられています。(PAN系繊維はアクリル繊維を原料とした炭素繊維)
ピッチ系繊維の特徴としては高弾性率と言われており、ゴルフのシャフトやロボットのアームなどに向いていると言われています。(ピッチ系繊維はコールタールピッチを原料とした繊維)
これらのことからわかるように、CFRPは「繊維の種類」と「接着剤の種類」の組み合わせから始まり、「繊維の折り方」「繊維の本数」「接着剤の量」まで膨大な種類の組み合わせ検討の上、最適な条件を導き出して作り出されています。
では、今回はこの辺で。
炭素繊維断面写真
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