米島フエルト産業 業務部の安井です。

 前回は弊社所有のバーチカル裁断機の構造と仕組みについてお話しを致しましたが、今回から、
実際『どの様な加工ができるのか』事例を挙げながら、写真や動画を使用してご紹介をさせて頂きます。

 その前にバーチカル裁断機での加工において一番重要な事は何か?
それは『切れる刃』にする事です。通常の刃でもある程度の材料を加工する事は可能ですが、如何にバンドナイフを『切れる刃』にするかによって、加工の種類の幅が広がります。その技術を弊社では長年の経験により、バンドナイフを『切れる刃』にする事が可能であり、また強みとしております。

 それでは、加工の一例として初回は半切加工についてのご紹介です。
半切とは文字の通りに『半分に切る』という事になりますが、別名で『大根切り』や『輪切り』と表現される方もいらっしゃいます。簡単に言うと、フエルトを原反のまま真っ二つに切ると言う事になります。



 では、この加工を行うのはどのような場合か、主には粘着加工や抜加工などの2次加工前のいわゆる『大裁ち』と言われる1次加工の段階で行います。なぜなら、羊毛フエルトの一般的な規格幅が1,800mmWと比較的大きく、2次加工以降で使用する機械の規格幅に入らない事が多い為、合わせてカットする必要があるからです。

 次に半切加工の加工工程ですが、手順としてはとてもシンプルな加工手順となります。

(1) 初めにカット後に均等なサイズとなる様にバーチカルの作業台にセットします。

半切加工1

(2) あとは歪みを最小限に抑え、一気に半分にカットするだけ。

半切加工2

(3) 完成です。

半切加工3

 一見、加工工程があまりにもシンプルすぎて、『何が凄いのか?』・『誰でもできるのでは?』といった声が聞こえてきそうですが、これが簡単なようで意外と難しいです。
簡単な様に見えるのは弊社のバーチカルの刃が『切れる刃』だからです。逆に『切れない刃』だとどうなるか… 大きな抵抗がかかり、フェルトの断面は歪み、最後は機械からバンドナイフが外れてしまい、惨めな姿になります。

 今回はニッケフェルト羊毛黒色の4mm厚で約20m巻の原反を半切加工しましたが、弊社で行う一番硬くて、大きいものになると羊毛フエルトJIS規格25W1相当の10mm厚で約10m巻を半切加工します。

 もちろん、どの様な材質でも半切加工ができるわけではありませんが、この様な加工も可能だと認識頂き、弊社の『切れる刃』で皆様の加工工程において問題となっている事が解決へと繋がり、加工の幅が広がることのお手伝いをさせて頂ければと思います。

是非、ご興味を持たれましたら、お気軽にお問合せ下さい!