こんにちは!研究開発部の中川です。
今回は強度と比強度についてご説明しようと思います。
まず、「強度」とは何でしょうか?
よく勘違いされるのが 強度=硬さ です。
決して間違いではないのですが、硬さって定義がたくさんありすぎて一概には「硬さ」は定義できないんです。
硬さには表面の傷つきにくさ、壊れにくさ、変形しにくさと色々あります。
ダイヤモンドは世界一硬いと言われますが、鉄製のハンマーでも砕けます。
これは「硬さ」の定義がダイヤモンドは「傷つきにくさ」で定義されているからなのです。
では、強度とは何かといいますと「壊れにくさ」です。
物質に一定の荷重を与えていき、破壊するまでの力を見たものが「強度」となります。
※もちろん、ダイヤモンドはものすごく強いです。
次に「比強度」とは何かですが、強度を密度で割ったものがこれに当たります。
つまり、密度に3倍差があって強度が同じ場合は1/3まで薄くできると言うことです。
軽くて強い材料を選ぶ場合はこの「比強度」を基準に探せば良いと思います。
(SUS304:63.1、アルミニウム:222、CFRP:785)
では、今回はこの辺で。
