2018年06月

3D形状測定器のご紹介

米島フエルト産業 研究開発部の西村です。

梅雨の季節で蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は、研究開発部より、設備のご紹介をしたいと思います。

 

一昨年より、キーエンス製のワンショット3D形状測定器を導入いたしました。

この測定器でどういった事ができるのか、特徴などをご紹介いたします。

3D測定器①キャプチャ①

一度の測定で面全体の3D情報を取得します。(例えば、最も高い場所・最も低い場所など全体の形状が分かります。)面のデータを用いて高さ・幅・角度・Rなど測定ができます。

その他、表面粗さの測定も可能です。

 

測定原理としては、

投光レンズから照射された縞状の光は、対象物の表面で拡散反射します。反射した光を別の角度から観察すると、縞状であった光は対象物の凹凸形状に応じて折れ曲がって見えます。

これをCMOSセンサに結像させ、演算(三角測量法)を行う事で、各点の高さ・位置を測定します。


(形状データ取り込みの様子)

原理①

高さ情報を元に測定結果を立体的に表現した画像が作成できます。対象物の高低差を色で表現できる為、視覚的に判断しやすくなります。

 

測定例

ネジ①

3D測定器以外にも画像寸法測定器、万能材料試験器(剥離試験・圧縮試験・引張試験)等も所有しておりますので、製品など測定したいが、測定でこういう測定ができないかお困りことがございましたら、

お問合せ下さい。

 

【ニードルパンチカーペット】

米島フエルト産業 営業部 産業資材課の乘本(ノリモト)です。

前回はニードルパンチカーペットの記事を投稿致しましたが、今回は両面使えるニードルパンチカーペットについて紹介いたします。
前回記事「ニードルパンチカーペット」はこちら

特徴はカラーが豊富でリサイクル可能、防炎加工もあり、価格も安価です。

ニードルパンチカーペットa

基布:ラテックスは不使用  /  原材料:ポリプロピレン綿のみの単一素材構造

厚み:約3.7mm  /  規格幅:910mm , 1,820mm  /  長さ:25m

色見本を確認されたい場合、サンプル帳を揃えておりますので、即日出荷が可能です。

反単位の販売ですが、裁断加工については、ご相談に応じますので、お気軽にご相談下さい。

お客様のニーズにお応えして、迅速に対応させていただきます。 よろしくお願い致します!

不織布について VOL.6

産業資材課の長尾です。

 

今回の不織布はスパンレース(水流交絡法)について

 

製造方法は、水流の物理的エネルギーを利用し繊維を絡め、バインダーや熱融着による接合部が無いシート状にした不織布になります。

 

生産性も高く、日本国内ではスパンボンド、ニードルパンチに次いでの生産量となっております。

 

特徴と用途としましては、親水性の繊維を主に使用することで、布に近い特性を持ち、吸水性や保水性を求められるメディカル分野やフェイスマスクなどの製品に多用されています。

 

また、産業資材分野としましてはワイパー類の用途で広く使われるようになってきています。

不織布1不織布2

フェイスマスク

振動膜材料について~PAR編

こんにちは。電機資材課の佐々木です。

 

早いものでもう6月ですね。雨が多くてちょっと苦手な季節ですが、もうすぐ始まるサッカーワールドカップを楽しみに頑張ります!

それでは、前回に引続き、振動膜に使われる材料について見ていきたいと思います。

(前回記事~PEEK編はこちらです)

 

第二回目はPAR (Polyarylate)です。

PARは透明の非晶性スーパーエンプラで、前回お話ししたPEEKを上回るTg235℃という高い耐熱性があります。

また、損失係数が幅広い温度域で安定しており、PARフィルムを使用した振動膜は良い音響特性を示すとされます。

しかし、成形時の流動性が良くないこと、靱性に難があることから振動膜の材料としては主役をPEEKに譲り、以前ほど多く使われていないのが現状です。


PAR film1

近年のスマートホンの高出力化に伴い、材料の耐熱性への要求が上がっています。

当社では材料メーカーと協力体制を築き、5umTまたは6umTPARフィルムでダンパー粘着剤をサンドした3層構造の振動膜を試作して研究を進めております。

振動膜用途に向けた改質の動きもあり、PARフィルムは再び市場で注目されるかもしれませんね・・・。

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