2018年01月

ゲンバ通信① ゲンバのモノ

商品管理部の北村です。

 

今回は日本の伝統技法ってすげー!って感じた、私の仕事道具について紹介します。

それはフエルトの抜き加工で使用する火造り型(金型)です。

 

型の種類については以前のブログで『型を使用した打ち抜き加工』でも紹介いたしましたが、この火造り型の製造が実に凄く、職人技だけでなく、日本の伝統工芸品『KATANA』の技術を踏襲する鋳造で作られている事に凄さを感じました。

 

【火造り型】                       【鋳造イメージ】
火造り型1鋳造イメージ1

現在、打ち抜き加工と言えば、CADで設計し、レーザー加工や自動刃曲げ機を使用して作成するトムソン型が主流で、火造り型と比べると短納期対応可能で安価、しかも複雑形状にも対応などの理由から弊社においてもトムソン型は試作から量産まで幅広く使用されており、火造り型は時代遅れ感があり、使用頻度は減少傾向にあります。

 

しかし、全く出番が無いわけでなく、こいつにしかできない事もあります。

 

それは硬い商材を刃の破損を無く、形状に商材を抜く事です。

 

加工対象が硬い商材になるとトムソン型の場合は刃と刃の継ぎ目が開いたり、刃が変形したり、最終的には型の破損となりますが、一方でこいつは少々の硬いもの加工しても、強くプレスしても、刃こぼれしているところや破損をしているところを見たことがありません。無敵です。

 

【火造り型】                                            【トムソン型】
火造り型2トムソン型1

火造り型には刃に耐久性があり、また継ぎ目がありませんので、硬い商材を加工しても刃が開かないので安定したサイズを保つことができ、型も長持ちします。しかも使用劣化があまりありませんので、長期的に視点ではコストパフォーマンスに優れていることもあります。

 

【何十年と闘い続ける勇士たち】
火造り型3

米島フエルト産業では、過去の様々加工実績の蓄積により、火造り型を数多く保有しております。

ごく一般的なリングや円形であればある程度、型の製作をせずとも対応は可能です。

ゴムやケブラーなどのスーパー繊維、引張強度や弾性率を持つ素材でトムソン型では抜くのが難しい素材でもこの火造り型で抜いて見せますので、お気軽にお問合わせ下さい。


世界の羊毛プレスフェルト(南アジア編)

皆さまこんにちは!産業資材課の松浦です。

毎日寒い日が続きますね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
風邪やインフルエンザも流行しているようなので、ご体調にはどうぞ十分お気をつけ下さい。

さて、前回のブログ(松浦記載分)より「世界の羊毛プレスフェルト・比較検証の旅!」
を実施しておりますが、今回はその第二弾!南アジア圏産のある羊毛プレスフェルトの例
を取り上げてみたいと思います!
前回のブログはこちらから(^ ^*)

前回同様、まずは拡大画像で比較してみました。

果たして今回の結果はいかに?!


日本製                 海外製(南アジア)K36-2(x84)(比較1) A-2(x84)インド(赤丸付ー比較1)

「真っ白と黒点がぽつぽつある画像…」>( ゚ο ゚)


そうです!その通りなのです。

結果としては、

南アジア製「黒い不純物がちらほら目立つ」
日本製「黒い不純物はほとんど見受けられない」

事が分かりました。

 

また「手触り」については、

南アジア製「ゴワゴワ感が強い」
日本製「サラサラ感が強い」

印象を受けました。

 

また、全体の「色合い」を比較してみると、

南アジア製「若干暗く、何処となくくすんだ白色」

日本製「明るく、純白感のある白色」

という違いもありました。

比較2(色合い)

※撮影条件: 同一(2017/12/26撮影 弊社内にて)

 

ヨーロッパ圏の例同様、南アジア圏でも「環境にやさしく、天然素材をなるべく生かした作り」
を基調としているようです。

 

ということで、今回は

南アジア製「不純物がある・ゴワゴワ感が強い・暗めのくすんだ白色」

日本製「不純物は少ない・サラサラ感が強い・明るい純白感がある白色」
という違いがあることが分かりました。

日本製のような特徴を持つフェルトは海外ではあまり多くないのでしょうか…?!

どうやら更なる検証が必要のようです!

 

まだまだ奥の深い羊毛プレスフェルトの世界!

今後も世界各国の羊毛プレスフェルトの比較検証を行ってまいります!
次回の更新にもぜひご期待ください!


ケブラーフェルトの取扱い品と在庫について

米島フエルト産業 営業部産業資材課の乘本(ノリモト)です。

新年あけましておめでとうございます。

本年も米島フエルト技術ブログをよろしくお願い致します。


前回、耐熱フェルトであるケブラーフェルトの反響がよくなかったので、

再度投稿します!
前回記事はこちらです。


弊社では、軽く、伸びにくく、摩耗、切創、衝撃にも強い

耐熱素材のケブラーフェルトの取扱いがございます。

耐熱温度が約450(接触温度)

厚みが10t品の密度は1㎡当り約4KGあり、摩耗が強くライフUP期待されます。

 

弊社では耐熱フェルトであるケブラーフェルトの在庫品は、

10X 900 X 1,000㎜を常備在庫品として保管しております。

耐熱フェルトの緩衝材、クッション、シートでお探しの方が

いらっしゃいましたら、何なりとご連絡下さいませ。


弊社では60φ現物サンプルが

残り10個あり即日出荷が可能です!
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他のサイズのサンプルもお客様のニーズにお応えして、

迅速に対応させていただきます。

 

次回以降、弊社取扱い品の事例について、ご紹介してまいりますので、

是非ご覧になって下さいませ。

よろしくお願い致します!

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

代表の米島です。

旧年中は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

本年も社員一同、皆様にご満足頂ける商品、サービスを提供できるよう心がける所存でございますので、
何とぞ変わらぬご愛顧の程、
宜しくお願い申し上げます。

 

弊社は本日1月5日より平常営業させて頂いております。

本ブログも開設から1年を過ぎ、まだまだ力不足でうまくお伝えできていない部分も多々ございますが、
継続は力なりを信じ、今年も毎週更新を続けて参ります。

少しでもお客様のアイデアや問題解決のヒントや手助けとなることができるよう、チャレンジ致します。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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