2017年09月

不織布について VOL.2

産業資材課の長尾です。

 

この回からは不織布の各製造方法と特徴についてご紹介出来ればと思います。

最初の回は弊社でも良く使用しておりますエアレイド法の不織布についてご紹介いたします。

 

前々回芳香剤の揮散体についてご紹介いたしました不織布も、基本的にはこのエアレイド法で製造された濾紙になります。やはり弊社でご提案させて頂くなかでも、高吸収・高揮散の要求時には必ずと言っていい程この濾紙をご提案させて頂きます。

 

製造方法としまして不織布といわれると薄いものをイメージされることが多いかと思いますが、独自の製造で、水を一切使わず空気媒体で解繊パルプや合繊等の短繊維を、様々な接着方法を利用し繊維間を結合し嵩高の不織布に仕上がります。

エアレイド製法不織布

特徴としましては、空気媒体での形成により繊維結合自体が三次元の構造を擁しています。

パルプ繊維をメインで使用する事と空隙が多いことで高吸収の性能が担保出来ます。

また、芳香剤の揮散体用やインク吸収体等へのご提案が多いですが、嵩高等厚みがあることで、

吸音性等の性能も期待できます。

 

上述で紹介していますように弊社では芳香剤用途等が多いですが、まだまだ可能性もありそうな材料ですので、興味ある方は是非お問合せ下さい。

An Example of Pressed Wool Felt

By Yuki Matsuura
(Sales/Trading Dept.)

 

【あらすじ】(Short Summery in Japanese)

実は「産業資材」分野にも広く×深く根付いている羊毛フェルト。
海外の方々へも米島フエルトを知って頂くため、前回ブログより
英語での掲載をスタートしました!今回は羊毛プレスフェルトの特徴と用途例の
一部をご紹介しております。
(1st article of “Pressed Wool Felt” series)

“Wool Pressed felt” is one of the typical industrial wool felt in all over the world.
For example, Automobiles, Electrical equipment, and stationery fields adopt the felt.
So why it is spread various fields?
What is the merits for the products?
These are the KEYS of the answers.

Characteristics
Heat Resistance, Shock absorption, Water & Oil absorption, Moisture releasing property, Soundproofing, Heat-retaining, Processing-workability, Resistant wear & tearing, etc.

Utilizing “Water & Oil absorption”, “Processing-workability”,
it is able to use as eraser of white marker.

eraser of white marker

Thus, wool pressed felt is used for unexpected applications.

Next article will focus on “Way of Producing of Wool Pressed Felt”.

Stay tuned,
(Link to “Pressed Wool Felt”)


羊毛フェルトの用途 vol.2

こんにちは、営業部産業資材課菊井です。

 

前回は羊毛フェルトの用途例vol.1として、トラクター等の農業機械の駆動部分

の用途例を御紹介させて頂きました。

今回は、「羊毛フェルト用途vol.2」を紹介致します。

 

羊毛フェルトは、他の化繊品と比べると吸水性が良いのです。

吸水性が良く、耐久性、表面がしなやかという事で、今回は船(ボート)の保管時や清掃時に羊毛フェルトを使用しているという例を御紹介致します。

 

使用方法と致しまして、、、

 

羊毛フェルトの敷物の上にスクリューや解体パーツを一時保管したり、船本体を陸で保管する時の緩衝材として使用されます。

海風からの錆防止や部品を傷つけずに最適だとか。。。

羊毛フエルト船舶用

そのしなやかな表面や吸水性の良い繊維、『羊毛フェルト』のこんな箇所に使用したいなど
御相談があれば、是非御連絡下さい。お待ちしております!

不織布について VOL.1

産業資材課の長尾です。

 

まず不織布とは、書いて字のごとく「織らない布」、織り編みの手法をとらず繊維集合体から直接製造した布になります。

不織布の素材にはコットンや麻、ウールなどの天然繊維をはじめ合成繊維 再生繊維

さらには紙の原料であるパルプなどあらゆるものが使用されます。

 

用途では、生活のあらゆる箇所に使用されていますが、ひとつの製品のパーツや基材として使われることが多いため、なかなか目につきません。

例えば、衣類用の肩パッドや芯地 テープ類、紙おむつや湿布剤、マスクにガーゼなどの衛生・医療分野に、土壌安定剤の土木建築分野、電気絶縁材、電池セパレーターや自動車内装材、フィルタ類など電機・産業資材分野と幅広く活用され私たちの生活を支えてくれる素材です。

不織布用途例

特徴としては薄い不織布でも、多孔質(ポーラス)の繊維集合体であり、空隙のコントロールが出来、生産性も高く複合化技術の応用により機能性付与・多種多様な製品が製造出来ます。

 

製造方法も様々で、接着剤を用いるケミカルボンド、低融点繊維を熱融着させるサーマルボンド、解繊パルプを嵩高に成形するエアレイド、ニードル()を突き刺し繊維を成形するニードルパンチ、原料チップを加熱、熔融しノズルから押し出し紡糸成形するスパンボンド等、製法によりバリエーション豊富な特徴を待たせることが出来ます。

 

様々な用途、分野で使用されている不織布、今回は不織布について簡単な説明となりますが、次回以降製造による特徴等ご説明させて頂ければと思います。

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