羊毛フエルト耐熱温度について

米島フエルト産業  産業資材部の菊井です。
 

皆さんご存知ですか~。羊毛フェルトの原料はもちろん.....Sheepです。笑

羊毛フェルトの耐熱温度をご存知でしょうか。

従来羊毛フェルトの耐熱温度は、100℃程度と言われております。

100℃以上になった際に羊毛フェルトがどのようになるのかを恒温槽を使用し、耐熱試験を実施しました。

恒温槽3 恒温槽2A


試験を開始し、150℃を超えてから黄変が見られましたが、形状・重量等に変化は見られませんでした。

  

 【開始前】                   【100℃】                    【120℃】
試験前 耐熱試験100 耐熱試験120

 【150℃】                    【200℃】
耐熱試験150 耐熱試験200


その後、220℃になったとたんに煙が上がり、一気に灰になりました。

耐熱試験220


上記でも記載しておりますように、羊毛フェルトの耐熱温度は100℃とご案内しておりましたが、今回の試験により約120℃程度までは、使用環境・用途によっては使用可能であることが分かりました。

 

サンプルをご提供させて頂きますので、お試し頂ければと思います。

また、ご要望があればご希望の温度・時間で耐熱試験を実施させて頂きます。

お気軽にお問い合わせ下さい。

性能を比較する

社長の米島(ヨネシマ)と申します。

昨年世間をにぎわせた自動車の燃費データに関する問題。
このような「性能」に関するデータは「測定条件」をどう設定するかによって結果は大きく異なります。
あるメーカーはライバルに劣るデータは出せないというプレッシャーから、意図的に操作したことが暴かれ、
一方で、軽自動車で有名な日本のS社も燃費偽装を社長自ら公表し、世間の非難を浴びたものの、
実は国の規定よりも厳しい条件で試験しており、実際はカタログ値よりむしろ実走行の燃費が良かったことが判明したり・・・(゜゜)

悪意のある偽装はともかく、ユーザーである我々自身もカタログ値はあくまで「参考値」であることは割と認知されているかと思います。
これは自動車に限ったことではないと思います。

我々が商材として取り扱うshinayaka materialはある特定の機能をもつ「機能性素材」とも言います。
つまり、その材料の「性能」そのものがお客様の製品や部品の性能を左右してしまいます。
ところが、弊社が扱うShinayaka materialはいわゆる「軟質材」が多く、他の一般的な「硬い材料」よりも物性的に不安定です。
温度・湿度の環境によって硬さ、寸法、応力が大きく変化しやすく、そもそも密度にバラつきがあったりで、大変やっかいな材料です。

例えば、クッション材として使用される材料「ウレタンフォーム」
各製造メーカーさんが一定条件で変形応力の試験結果が開示されていて、参考になりますが

複雑な形状であった場合、どうなるのか?
メーカーが違うもの同士を比較するとどう違うのか?

お客様とお打ち合わせの上、一定条件で弊社で測定を行い、比較検討することが可能です。

半切加工(はんせつかこう)のご紹介

米島フエルト産業 業務部の安井です。

 前回は弊社所有のバーチカル裁断機の構造と仕組みについてお話しを致しましたが、今回から、
実際『どの様な加工ができるのか』事例を挙げながら、写真や動画を使用してご紹介をさせて頂きます。

 その前にバーチカル裁断機での加工において一番重要な事は何か?
それは『切れる刃』にする事です。通常の刃でもある程度の材料を加工する事は可能ですが、如何にバンドナイフを『切れる刃』にするかによって、加工の種類の幅が広がります。その技術を弊社では長年の経験により、バンドナイフを『切れる刃』にする事が可能であり、また強みとしております。

 それでは、加工の一例として初回は半切加工についてのご紹介です。
半切とは文字の通りに『半分に切る』という事になりますが、別名で『大根切り』や『輪切り』と表現される方もいらっしゃいます。簡単に言うと、フエルトを原反のまま真っ二つに切ると言う事になります。



 では、この加工を行うのはどのような場合か、主には粘着加工や抜加工などの2次加工前のいわゆる『大裁ち』と言われる1次加工の段階で行います。なぜなら、羊毛フエルトの一般的な規格幅が1,800mmWと比較的大きく、2次加工以降で使用する機械の規格幅に入らない事が多い為、合わせてカットする必要があるからです。

 次に半切加工の加工工程ですが、手順としてはとてもシンプルな加工手順となります。

(1) 初めにカット後に均等なサイズとなる様にバーチカルの作業台にセットします。

半切加工1

(2) あとは歪みを最小限に抑え、一気に半分にカットするだけ。

半切加工2

(3) 完成です。

半切加工3

 一見、加工工程があまりにもシンプルすぎて、『何が凄いのか?』・『誰でもできるのでは?』といった声が聞こえてきそうですが、これが簡単なようで意外と難しいです。
簡単な様に見えるのは弊社のバーチカルの刃が『切れる刃』だからです。逆に『切れない刃』だとどうなるか… 大きな抵抗がかかり、フェルトの断面は歪み、最後は機械からバンドナイフが外れてしまい、惨めな姿になります。

 今回はニッケフェルト羊毛黒色の4mm厚で約20m巻の原反を半切加工しましたが、弊社で行う一番硬くて、大きいものになると羊毛フエルトJIS規格25W1相当の10mm厚で約10m巻を半切加工します。

 もちろん、どの様な材質でも半切加工ができるわけではありませんが、この様な加工も可能だと認識頂き、弊社の『切れる刃』で皆様の加工工程において問題となっている事が解決へと繋がり、加工の幅が広がることのお手伝いをさせて頂ければと思います。

是非、ご興味を持たれましたら、お気軽にお問合せ下さい!

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