米島フエルト産業 研究開発部の西村です。
まだ蒸し暑さが残りますが、徐々に秋の気配も感じてきました。
さて、今回は、研究開発部より、両面テープの剥離試験について簡単にご説明したいと思います。
弊社ではJIS
Z0237-2009 粘着テープ・粘着シート試験方法を参考にして、試験しています。JISを参考に試験片を用意し、試験板に圧着し、剥離試験機にセットし、指定の速度で剥離させて、データを取得していきます。
剥離試験の写真
上がある両面テープ剥離試験データです。平均約10Nです。
0mm~約100mmまで測定はしますが、最初の25mmまでのデータと75mm以後のデータを削除し、50mm間の測定値の平均をデータとします。
(上のグラフのデータは安定していますが、テープの種類や測定環境でバラツキが多い事もありますので、N数を増やしたり、長期で定期的に測定する事が必要な場合もあります。)
また、試験は一般的には、非着体はSUS(ステンレス)ですが、お客様の用途に応じて例えばPC(ポリカ)だとすると非着体をPC(ポリカ)にし、どの両面テープが適しているかなどの比較ができます。
以上、簡単ですが、剥離試験についての説明でした。
その他、検査や測定の事で何かございましたら、ご相談下さい。